新築の住宅を建てる時は、安全を願って「地鎮祭」を催します。
多くの方にとっては初めての経験だと思うので、「地鎮祭では何をするのか」「何を用意すれば良いのか」分からないことがたくさんありますよね。
今回は、これから地鎮祭を迎えようとしている方のために、地鎮祭について解説します。
地鎮祭の流れと用意するものを知って、当日に備えましょう。
□地鎮祭って何?
地鎮祭とは、建築の着工が始まる前に行う儀式で、その土地の氏神様に土地を使用する許しを請い、安全を祈願するための儀式として行われてきました。
儀式には施主や工事関係者らが参列します。
一般的には神社から神主さんを呼んで行いますが、最近は施主が塩をまくだけで済ませる簡易なものもあります。
地鎮祭は以下の流れに沿って行われます。
1.手水(開会の儀)
2.修祓(しゅばつ)の儀(お祓い)
3.降神の儀(神様をお招きする)
4.祭壇に神饌(しんせん)を供える
5.祝詞(のりと)奏上
6.四方祓(現場を祓い清める)
7.地鎮の儀
8.玉串を祭壇に捧げる
9.撤饌(てっせん)(神饌を下げ、神様にお帰りいただく)
10.昇神(しょうじん)の儀(閉式の辞)
11.直会(なおらい)の儀
12.神饌品のおさがりをいただく
一般的に、地鎮祭に要する時間は15分から30分程です。
設営や撤収の時間を合わせると、おおよそ2時間前後で全工程が完了します。
□地鎮祭に向けて用意するもの
地鎮祭本番を迎える前に、次の5つのものを準備しておきましょう。
1つ目は「お供え物」です。
お供え物として、こちらの7品目を用意しておきましょう。
・清酒:1升
・お米:1合
・海の幸:2種類
・山の幸:2種類から5種類
・野の幸:2種類から5種類
・水:1合
・塩:1合
2つ目は「初穂料(玉串料、祈祷料)」です。
地鎮祭を催してくれる神社への謝礼で、3万円から5万円ほどが相場です。
蝶結びの付いた御祝儀用の熨斗袋にお金を入れ、表書きの上段に「御初穂料」、下段に施主の名前を書きます。
3つ目は「盃(さかずき)」です。
直会でお酒を飲むときに使うもので、ない場合は紙コップでも代用可能です。
4つ目は「榊(さかき)」です。
榊とは、祭壇にお供えする植物のことで、花屋で購入できます。
5つ目は「半紙」です。
お供え物をのせる台の下に敷くためのもので、1帖(20枚)分の半紙を用意しましょう。
□まとめ
新築住宅を建築する際は、工事の安全を祈願して地鎮祭を行うのが一般的です。
儀式自体は15分から30分程度で完了するため、時間をかけずに行えます。
用意するものは「お供え物・初穂料・盃・榊・半紙」の5つです。
地鎮祭本番までに用意して、万全の状態で当日を迎えましょう。