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コラム

2024-08-06

長期優良住宅とは?条件や認定されることのメリット

長期優良住宅は、国が定めた基準を満たした、長く安心して住める家です。
耐震性や省エネ性、耐久性などが優れており、将来にわたって快適な生活を送るための様々な工夫が凝らされています。

この記事では、長期優良住宅のメリットや認定条件を解説します。

□長期優良住宅とは?条件があります

長期優良住宅は、国の認定基準を満たした、長く安心して住める家です。
新築一戸建ての場合、主な認定基準は以下の通りです。

1: 耐震性

極めてまれに発生する地震に対し、継続して住むための改修の容易化を図るため、損傷レベルの低減を図ることが条件です。
耐震等級2以上または免震建築物などが該当します。
耐震等級2は建築基準法の耐震等級1の1.25倍の強度を有しています。

2: 省エネルギー性

次世代省エネルギー基準に適合するために必要な断熱性能などを確保していることも条件です。
省エネルギー対策等級4以上が該当します。
等級4は平成4年基準の等級より1.5~2.3倍程度断熱性能がアップしています。

3: 居住環境

良好な景観の形成や、地域における居住環境の維持・向上に配慮されていることです。

4: 維持保全計画

定期的な点検、補修等に関する計画が策定されていることも大切になります。

5: 維持管理・更新の容易性

構造躯体に比べて耐用年数が短い内装や設備について、維持管理を容易に行うために必要な措置が講じられていることも条件です。

6: 劣化対策

数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できることで、床下空間330mm以上確保、劣化対策等級3相当などが該当します。

7: 住戸面積

一戸建ては75平方メートル以上、少なくとも一つのフロアの床面積が40平方メートル以上あること。

□長期優良住宅を選ぶメリット

長期優良住宅は、住宅ローンの金利優遇や税金控除など、経済的なメリットが数多く存在します。
また、地震保険料の割引や固定資産税の減税期間延長など、長期的に見てお得な制度が充実しています。

1: 住宅ローン金利の優遇

住宅金融支援機構と民間の金融機関が提供している「フラット35」ですが、長期優良住宅を取得する際は金利が優遇された「フラット35S」でプランを組めます。
たとえば金利Aプランなら、当初10年間においては0.25%金利が低くなります。

2: 地震保険料の割引

地震による被害に補償される地震保険ですが、長期優良住宅の場合は一般住宅よりも保険料が安くなります。

・耐震等級割引:耐震等級2なら30%
・耐震等級割引:耐震等級3なら50%
・免震建築物割引:50%

長期優良住宅においては上記のいずれかの耐震基準を満たしていることが多く、地震保険料を節約できるでしょう。
なお、保険料金は住んでいる地域や建物の構造によって異なります。

3: 所得税の控除

住宅ローン控除を申請することで、年末ローン残高の0.7%が所得税から減税されます。
一般住宅の場合は控除期間が10年間ですが、長期優良住宅の場合は13年間の減税期間が設けられており、最大で455万円の節税になります。
なお、住宅ローン控除は2025年内に入居した方が対象です。

4: 登録免許税の軽減

住宅を取得した場合は登記という作業をおこない、自己所有である旨を法務局に登録します。
このときにかかる登記免許税は「課税標準×税率」で求められますが、本則では0.4%の税率がかかるところ、一般住宅なら0.15%、長期優良住宅においては0.1%と引き下げられています。
なお、この特例は、2024年3月末までに住宅を取得した方を対象としています。

□まとめ

長期優良住宅は、耐震性や省エネ性、耐久性などが優れており、将来にわたって安心して住み続けられる家です。
住宅ローン金利の優遇や税金控除など、経済的なメリットも数多く存在します。
長期優良住宅は、将来を見据えて賢く家づくりをしたいと考えている方にとって、最適な選択肢と言えるでしょう。

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